2023年3月31日金曜日

怪老人日乗:3月31日(金)

かなしみよこんにちは。新年度よこんにちは。というわけで!もう3月が終わるじゃないですか。ダダーン。

この3月、何をしていたかと回想してみるに、まあ確定申告があってねえ、前半はそれでごちゃごちゃしてましたね。e-Taxを導入したことで税務署に出頭しなくてもよくなりまして、おかげで東村山駅前の志村けんの銅像も見ていないですが、そんなわけで月も半ばになって、そこから先はまあ若干仕事ですよ。若干というのは、「このままでは死ぬ、首が落ちる」みたいなきつい締め切りがそこまであったわけじゃなくて、まあ平常運転くらい? 『シン・仮面ライダー』に行くくらいの余力はあるスケジュールでしたが、ひとつ20枚の原稿があって、それは多少時間がかかりました。

鼻歌交じりでいくぜ、この世界を、と浅井健一みたいなことを思って書き始めたら全然書き終わらず、うーんうーんと唸っても書き終わらず、最後はライオンのように咆哮しながら書いていましたが、それでも書き終わらず。なげえ、と思いました。長編小説を書く人はすごいと思います。

ちなみにその原稿は『怪と幽』次号に出る「角川ホラー文庫30年の歩み」的な記事で、まあひとつのレーベルを回顧するんだから、20枚はかかるわな。より詳細に書くともっと長くなるんですが、まあ20枚でちょうどいい分量でございました。吉原はこんなところでございました。

ところで――また脱線しますが、自分は大学3年の時に教育実習に行きました。その時に、9割9部の生徒は私の存在をスルー、尊敬もしなければ軽蔑もしない、という感じであったのですが、一人くらいは「先生が脇でぼそぼそいう小ネタが面白かったです」という子がいてくれて、あ、自分が受ける人口比率ってこのくらいなんだなと思ったんですよね。

で何を言いたいかというと、話がぐるっと飛びますが一昨日にラジオのリモート出演がありまして、30分番組の2本録り。前半は私の自己紹介、後半はおすすめホラー本の紹介という構成だったのですが、この前半が我ながら全然面白くないんですねえ。もっと面白い話を持っていくんだった……と後悔しきりなのですが、まあこの面白くなさがいい、あんたは話の面白くないところがいい!というカルト老人軍団みたいなリスナーも、日本の山奥には住んでいるかもしれません。

なのでやや自信喪失しておりますが、あの教育実習の生徒の顔、松尾芭蕉のように生気のないあの暗い目を思い出しながら、新年度もがんばってゆきたいと思っております。今日はタスク山積み。子どもを床屋に連れていった後、本棚組み立て、原稿書き1本、家中の片付け。この週末には親族の集まりがあり、わが家にも宿泊客があるので、大掃除などしなければありません。






小学校の終業式、映画を見てハンバーガーを食べました。東映撮影所のそばにあるお店なので、役者さんのサインがいろいろ。安達祐実も来ているらしいが、まいうーの人のサインはなかった。

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