朝から曇天の穴。布団から出ると、副反応やっと治まった様子。昨日1日潰れてしまったが、お陰で今日から稼働できそうだ。子どもを野球グラウンドに送った後、そのままコーヒー屋で取材の支度。初回ざっと筋を追うのみだった対象作品を付箋立てながら精読する。読むのが遅いので再読なのに3時間かかってしまい、気づけば取材に出る時間。
お昼とる間もなく飯田橋へ。電車に乗る頃には降り始め、地下鉄駅を出るとすっかり本気の雨。連休中&日曜日でほとんど無人のKADOKAWAにてホラーワールド渉猟取材。某ホラー大賞出身作家――といってもこのブログを読んでいる人は少ないので明かしてしまうが、『迷い家』の山吹静吽さんに初インタビューである。ビルの前でカメラマンMさんと合流。
事前に担当の編集μさんから「古武士みたいな方ですよ」と聞いていたので、どんないかつい男性がやってくるのか、作務衣姿に長髪の宮本武蔵みたいな人が現れるのか、と緊張していたのだが(若い頃の日野日出志先生のイメージ)、傘を差して現れたのは気さくな感じの、物腰柔らかい青年であった。
取材対象はもちろん、すでに局所的に話題のダーク・ファンタジー『夜の都』について。どうしてこんな破格の幻想小説が生まれたのか、その謎を解き明かしたかったのであるが、こちらの質問に山吹さん深く考えてじっくりと、それでいて堅苦しくなることなく、関西人らしいユーモア交えつつ回答してくれてアッという間に一時間。長編一作書くのに5、6年はかかるそうで「次はいつになることか」と苦笑しておられた。早く3作目が読みたいなあ!
KADOKAWA社内での撮影も滞りなく済んで、取材はおかげさまで無事終了。雨の中すこし神楽坂を散歩するという山吹さんについて行き、そのまま編集μさん交えて3人でお茶、於紀の善2階。クリームあんみつ、抹茶ババロア、お汁粉という布陣を整え、小一時間ほどおしゃべり。山吹さん、東京の抹茶も美味いですね、と喜んでおられた。歴代ホラー大賞受賞作で何がお好きか、という話(『夜市』などがお好きという)とか。口癖のように「ほんとに、生き方が雑なんですよ」というのが可笑しい。とてもそんな雑な方には見えないのだが。
地下鉄乗って帰宅。朝から働いているせいか、また副反応っぽい怠さが出てきたけれど、遅れている原稿やらなければ。以前1日10枚という目標を立てたがとても現実的ではない。実現可能なところで1日1000字に下方修正しよう。1000字書いたら寝てもいい。そうして積み上げていけば、〆切前に破綻坊主にならずに済むはずなのだが、さて。
お夕飯、鮭(と思ったら鱒だった)の照り焼きなど。お土産にいただいた阿闍梨餅デザートに食べ、せっせと原稿書き。深夜2時までかかって3000字書く。うんむ。今日中に原稿送りたかったが、これだけ書けたらまあいいでしょう。続きは明日。
さてさて。大きな告知がひとつ。ポプラ社のキミノベル公式ツイッターが情報を出してくれたが、6月15日にポプラ社より朝宮運河編『てのひら怪談 こっちへおいで』という怪談競作集が出ます。タイトルからお分かりのとおり、あのてのひら怪談の児童書版!リブートするにあたり最強の書き手を児童文学・YA界と一般エンタメ文芸の両方から10人お招きしました。子どもが読んでも、大人が読んでも、絶対に大満足のいく一冊。「ビーケーワン怪談大賞」から生まれた800字怪談の面白さを、新しい世代に引き継いでいく試みです。ぜひぜひご支援のほどを。また詳細については追々ブログやツイッターで記していく予定です。
『てのひら怪談 こっちへおいで』
黒川裕子・黒史郎・最東対地・澤村伊智・地図十行路・内藤了・にかいどう青・藤白圭・松原秀行・吉田悠軌/作
黎/絵
朝宮運河/編・著

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