2014年8月23日土曜日

怪老人日乗・その3 「ある家族の血の起源」



今日は秋葉原までコンピューターの修理に行ってきた怪老人なのである。
昨年惜しくも鬼籍に入った旧ノートパソコンに代わって、この春新しいノートパソコンを購入したのだが、どうもキーボードの調子がよろしくない。なんだか、押すとひっかかりがあるなあ、もともとこういう機種なのかなあ、と思いつつもだましだまし使用していたら、先日ついに「I/に」のキーがぽろりと取れてしまった。


で。
自力ではめようとしたら、老人の手仕事というか、赤ん坊の宇宙遊泳というか、そんな諺はどっちも実在しないですが、よりガクガクになりまして、「もう、あかん。解散や!」というやけっぱちな気持ちになり、ここしばらくの酷い残暑もあって、 すっかり気が滅入っていたのである。部屋でブラック・サバスばかり聴いていたのである。


しかし。
私はそんなに「I」ばかり打ってたのでしょうかね。
私の筆名はご存じのとおり「A SA MI YA U N GA」だから、署名をする際「I」は1度しか使わない。それ以外に「I」を多用する機会があったかしら。


仕事柄「怪談」「怪奇」、このへんは怪しいといえば怪しい。「怖い」「恐ろしい」という語もよく使う。どっちも「I」が入っているが、しかし、キートップが外れるほどかなあ?
「飯島愛」は「I」を何度も使うけど、あまり入力する機会がなかったはずだし、「飯田橋」「なぎら健壱」 「インリン・オブ・ジョイトイ」……どれも心当たりがないのである。


ここまで書いてきて、はたと気づいた。
「イヒヒヒヒ」。わたしはこれをよく書くのだ。公的にも私的にも、何かあるとついつい「イヒヒヒヒ」と書いてしまう。夢野久作の影響のような気もするが、久作なら「アッハッハァ……」の方がそれっぽいだろう。ま、単なる幼少期からの癖なのでしょうね。


扠。
上の文章で何度もイ段の言葉を使用していることから分かるように、キーボードは無事に修理できたのである。
カスタマーセンターに電話で問い合わせたところ「保証期間内だけど、修理には2万円くらいかかるよ、ぐららあがあ」という實にクルーエルな回答だったのだが、いざ出かけてみるとちゃんとメイカー保証が効いて、無料でキーボードを取り替えてもらえた。よかった、よかった。


ところで。
筆名の話がちょっと出たついでに書いておくと、朝宮という姓は謂うところの「架空苗字」である。
朝宮姓でもっとも著名な元宝塚歌劇の朝宮真由さんにしても、アダルト女優の朝宮涼子さんにしても、 おそらく本名ではなかろう。地名としては愛知県、滋賀県にそれぞれ存在するようだが、姓としては実在しないのではないか。まあ、これは単なる憶測で書いているので、もし真相をご存じの方がいたら、ご教示願いたい。皆さんがどんな経緯で、朝宮姓を名乗るようになったのか、興味があるところではある。





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