2013年12月23日月曜日

エッセイ「怪談実話とラーメン」


『てのひら怪談 癸巳』(MF文庫ダ・ヴィンチ)がいよいよ発売となりました!!


 (カバーの造形は今回も山下昇平氏が担当)


こちらのブログを見ている方には説明不要かもしれませんが、上限800文字というユニークな怪談公募企画「てのひら怪談大賞」の第1回に寄せられた応募作品から、特に優れた73篇を選りすぐった傑作選です。

これまでにも『てのひら怪談』シリーズは何冊も刊行されていますが、これは「ビーケーワン怪談大賞」から「てのひら怪談大賞」へと名称変更して最初の傑作選となります。


で。
こちらの巻末に短めのエッセイを寄稿しました。
タイトルは「怪談実話とラーメン」
以前から百花繚乱の怪談実話ジャンルってラーメン業界に似てるよねえ、と思っていたので、そのあたりのことをつらつらと書いております。同時掲載は勝山海百合さん。二人ともビーケーワン怪談大賞には縁が深いので、そういう繋がりでお声をかけていただいたのかな、と思っております。

素敵な収録作品ともども、お読みになっていただけると幸いです。



また。
巻末収録のスペシャル解説対談(綿矢りささん×東雅夫さん)の取材・執筆も担当しております。こちらは綿矢さんがお気に入りの収録作を具体的にあげながら、東編集長とともに『てのひら怪談』の魅力を熱く語りつくす、という見逃せない内容になっております。

ホラー好きを公言する綿矢さんだけに(同対談によれば、怪談実話もお好きとか!)、目からウロコの指摘が満載です。こちらもあわせて是非どうぞ。



それでは皆さん、よいクリスマスをお過ごし下さい。




西崎憲編訳『怪奇小説日和 黄金時代傑作選』(ちくま文庫)
(とっても不思議なクリスマス・ストーリー、エリザベス・ボウエンの「陽気なる魂」を収録。一読茫然。最高にブキミです。クリスマスのお供にお薦め!)





【おまけコーナー 今日のあんこ】

意外と人気らしいこのコーナー。今日のテーマは「あんドーナツ」である。
甘いもの好きの中でも「子供の食べるもんだろう」と一段低くみられているような、永遠のB級菓子ですが、わたしは断然支持します。西洋渡来のドーナツで、あんをくるむというバテレン妖術的発想が素晴らしい。横溝正史の『髑髏検校』のように素晴らしい。山田風太郎の『外道忍法帖』のように素晴らしい。あ、決してあんドーナツが外道というわけじゃないですよ。

今日食べたのは、西荻のパン屋さん「藤の木」のあんドーナツ。2個セットで200円なり。
ドーナツ部分に手を抜いていないのが好感持てますね。大抵のあんドーナツは、ドーナツ部位がぺらぺらだったりしますが、藤の木はしっかりザ・ドーナッツしてます。
この味なら大人のあなたもきっとあんドーナツの魅力を再発見してくれる……のではないかな!





●藤の木
西荻窪駅北口徒歩3分。営業時間8時30分~19時。火曜定休。
https://www.facebook.com/fujinokipan


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