2013年7月12日金曜日

西荻窪甘味処のこと、ならびにMという珈琲屋のこと


「あなたのブログって、とっつきにくい話題ばかりじゃない?」
そう家人に言われたので、たまには気楽な話題でも。


まあ、私のブログが地味なのは、日々の生活が地味そのものだからで、これはやむを得ないことなのである。
仕事をしていない時間は、大概本を読んでいるか、DVDを鑑賞しているのだが、それもホラー小説と心霊ビデオばかりだから、「趣味は読書と映画鑑賞です」とはなかなか公言しにくい。人と会うのは得意ではないし、お酒は一滴も呑めない。 華やかになりそうな要素がひとつもないのだ。


参ったな。何かこうブログがキャッチーになるような話題はないものか。つらつら熟考してみたところ、ありました。ありました。よくある話だが、お酒の呑めないわたしは、甘い物が大好きなのであった。


昨日は、暑さしのぎに西荻駅南口にある甘味処「甘いっ子」に出かけ、白玉クリームあんみつを食べてきたので、写真を掲載しておこう。




かき氷にも心が動くのだが、結局いつもクリームあんみつを注文してしまう。沖縄産の黒糖を使ったトロリとした濃い黒蜜が、ほどよい塩加減の赤えんどう豆とからんで、非常にいい案配である。


あんこ好きのバイブル『東京あんこ案内』(時川真一著/東京地図出版)によれば、「甘いっ子」は昭和40年創業。学生時代からこのお店に通っていた店主夫婦が、高齢で引退した先代の後を継ぎ、伝統の味をまもっているらしい。


西荻窪には、このほかにも豆大福が有名な「喜田屋」だとか、嵩のある開運大福がたまらない「越後鶴屋」だとか、甘い物好きには嬉しいお店がちょこちょこあるので、あ、私はいま珍しくブログらしいブログを書いているのじゃないか。





 さて。

西荻の話題ついでに最近気になることを。
家だとなかなか集中できないので、よく外で仕事をする。
仕事が込んでくると必ずといっていいほど日参するのが、西荻駅そばにあるMというコーヒー店。ここは電源が使えるので、私のような仕事をしている人間にはとてもありがたい。


考えることは誰しも同じとみえて、このMというコーヒー店には、昼日中からノートパソコンを持ちこんで仕事をしている人をよく見かける。ワープロソフトで文章を書いている人もいれば、Macを使ってデザイン作業をしている人もいる。混雑している時間に行くと、パソコンだらけでちょっとしたオフィスのような雰囲気さえ漂っている。


ほかにも分厚いゲラの束と格闘している人だとか、午前中からポケミスを一心不乱に読んでいる人だとか(小口の色ですぐ分かるのだ)、ご同業かなと思われる方々の姿もちらほら。
現在、西荻駅付近のMは、あたかも戦前パリーのキャフェーのごとく、自由業者の溜まり場になっているのだ。


で、私もついやってしまうのだが、この手の人間は確実に長居をする。電源を使われて、数百円のドリンクで数時間粘られて……お店の回転率は大丈夫なのかしら、と他人事ながら心配になってしまう。


いまMに閉店されたら途端に仕事が立ちゆかなくなる、という人は私だけではないはず。末永くがんばっていただきたいものである。
長居する自由業者は、なるべくたくさん注文をしましょう!



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