2013年7月18日木曜日

発売間近!『ゴーストハント読本』


7月19日、『小野不由美 ゴーストハント読本』(メディアファクトリー)がいよいよ発売されます。




あの小野不由美さんの傑作学園ホラーシリーズ『ゴーストハント』全7巻の魅力を解き明かす、待望の副読本です。 目次は以下のとおり。

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「ゴーストハント」の軌跡&年表(朝宮運河)
少女小説から生まれた「ゴーストハント」の革命(荻原規子、辻村深月、池澤春菜)
ホラー・ミステリの流行に先駆けた「ゴーストハント」(千街晶之)
疑似科学+心霊主義=オカルト探偵誕生!(風間賢二)
少女と怪異と「一人称」(井辻朱美)
オカルトの時代と「ゴーストハント」(一柳廣孝)
小野不由美小説の怪異と伝承(今井秀和)
死者を思いやるということ――〈ゴーストハント〉と本朝怪談文芸の伝統(東雅夫)
作家・小野不由美ができるまで(法月綸太郎)
「ゴーストハント」全七巻徹底解剖(朝宮運河)
カバーラフギャラリー(いなだ詩穂、祖父江慎)

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どうでしょう、この贅沢な布陣!

渋谷サイキックリサーチの思想的背景が知りたい?風間賢二さんの評論を読みましょう。
シリーズが書かれた当時のオカルト状況を知りたい?一柳廣孝さんの論考を読んでください。
そもそも「ゴーストハント」って何?という方、あの感動を誰かと分かちあいたいけど、誰とも語り合えないんだよう、という方はすぐさま荻原規子さん&辻村深月さん&池澤春菜さんの鼎談を読んでください。泣きます。これは泣きます。


私はといいますと、(畏れ多くも)「『ゴーストハント』の軌跡 」というプロローグめいた文章と、上記お三方の鼎談のまとめ、全7巻のガイドとコラムを寄稿しています。豪華布陣の箸休めとして、ご覧いただけると幸いです。


評論ってなんかムズカシソウ……と思っている方も、騙されたと思って読んでみてください。たしかに硬派な評論集ではありますが、「ゴーストハント」という類稀なる作品に対する、大人たちからの熱烈なラブレター集、として読むこともできる一冊になっています。筆者たちはさまざまな角度から言葉を換えて、「ゴーストハント」が好きだ!という気持ちを表現しているのですね。(って、なんか学校の先生みたい。)




あなたの「ゴーストハント」全7巻のお隣にどうぞ。本編がもっと好きになれると思います。もちろんビギナーズガイドとしても役に立つはず。ちなみに。 写真の黒いペーパーは書店配布用に作られたもの。運がよければお近くの書店で発見できるかも、であります。



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