2026年1月31日土曜日

怪老人日乗:1月31日(土)

どじゃーん、と銅鑼がなった土曜日。どく、ボラえもんです。ええとですね、今日は土曜日で比較的のんびりしてました。昨日はそうでもなかった。昨日のことからカクヨム。昨日は金曜日であった。そりゃそうだ。土曜の前日は金曜日なのだ。木曜日だったら特殊設定みすてりいだ。おっかねえ。死ぬほどおっかねえ。

ええとですね、前の段落はだめだ。わけのわからないことばかり書いてある。段落を変えて仕切り直そう。真面目にいく。金曜日はあれだ、朝から原稿をやっていたのだ。なんか水曜くらいに送らないとな原稿があったのであるが、間に合わないものは間に合わないので、金曜に送ったのであった。というわけでじりじり進軍して(あと2枚くらいで止まっていた)昼頃やっと完成、メール。それからすぐオンラインでの打ち合わせ。2月のトークイベントについて。小規模ですが関東でやります。

それから飯田橋、夕方5時から取材。ホラーワールド渉猟2月はA村先生である。ってこのブログを読んでいる人はごく少数だから書いてしまうと飴村行氏である。新作『粘膜大戦』について。飴村さんと会うのは前作『空を切り裂いた』以来。スランプは脱したようで、安心しました。あいかわずオモシロトーク全開であった。

終わって帰宅して8時。お夕飯食べて風呂に入るが、なんとしたことだ。3時間もお風呂で寝ていて気づくと0時。湯がすっかり冷めている。怖い怖い。このままじゃ死ぬで。気をつけよう。で今日。快晴。日本中大雪だというのに東京はカラッとしていて申し訳ないくらいである。午前は部屋の片づけ、毎週土曜は部屋を整理してリセットするのだ。その後各所に請求書的なものを送るなどの事務作業を済ませて、午後はゲラ読み&対談用の本読み。夜は映画でも観るかあ。


こんにちは。どく、ボラえもんです

怪老人日乗:1月29日(木)

びよんびよんと琵琶を弾くような日々である。夜中はわけのわからない夢を見るし、もうなんか疲れているのであるが、それというのも懸案の原稿が終わらないからで、どしぇーといいながら明け方からやる。私は朝ドラの『ばけばけ』が好きであるが、それも観ずにやる。

午前10時までかかってできた……と思ったけど、あと2枚。まだできない。しかし外出する用事があって申し訳ないが家を出た。神保町まではるばる移動して平凡社、サイン本作る。どこかで懸賞をするのだそうで、ふるってご応募ください。といってもそれほど冊数はない。買った方が早いだろう。担当さんによれば新宿紀伊國屋でよく売れているとのこと。ポップも作ってくださってありがたい限りであるが、私の近所の本屋では見かけないので、都心部と郊外とで売れ行きに差があるのだろうか。

一緒に出てきた奥さまと合流しお昼、中華料理屋で食べる。最近はまっている揚子江菜館。近くのテーブルの女性が「私は50年通っているのよ」と話していたので、私なんてまだまだひよっこである。ここは何を食べても美味しいね。古本屋をあちこち覗いて、13時にギャラリーがあいたのでイマイマキ展を見る。イマイマキさんはXで絵を見て、とても可愛らしいクマの絵を描かれていて好きになった。夫婦でファンなので眺めてきたというわけ。ところで会場のむじな画廊、ビルの同じフロアに古書店のくだん書房があるけど、むじなとくだんは関係があるのだろうか?

文房具や画材を見て帰宅。絵を描きたいなあと思ってキャンバスなど見る。油絵でワニを描いたら面白そうだが、絵の具は高いな、とパリーに住む大正時代の画学生のようなことを思う。一人池袋に残りコーヒー屋で急ぎの原稿続き。慌てて書くとケガをするぜと思いつつ、慌てて書く。しかしなあ、もうちょっとのところで頭が固まらず。ビシッといかないので一旦帰宅する。

ヤフオクで前から欲しかった草野唯雄『怨霊島』購入。帯付きであったし比較的安かった。この本、どういう理屈か何万円もしているのだ。国会図書館のデジタルライブラリーでふつうに読めるので、まあ急いで買うこともないのだが900円くらいならいいでしょう。


イマイマキ展で買ったバッジ

2026年1月28日水曜日

怪老人日乗:1月28日(水)

池袋の西武デパートに卯花墻(うのはながき)という日本各地の名産品を集めた一画があって、そこがとてもよかったのである。金沢の文鳥羊羹なども買えて、手土産にも自分用にも楽しいお店だったのだ。ところがご存じのように西武デパートがヨドバシカメラに買収され、それにともなってデパ地下も様変わりして、一時はすごく大きかったこの卯花墻も、今ではぎゅっと縮小されてしまった。西武の関係者はこのブログを一日1000回ほど読んでいるはずなので、ぜひ卯花墻をまた大きくしてほしい。東武にはない魅力はそこだ!と河童も言っておる。

というわけで水曜日になった。世を憂いている場合ではない。原稿が……今週はなんか色々あるなあ。締め切りがあって、取材があって、今日も締め切りがあって、さらに某誌の入稿準備があって、明日はサイン本作りと締め切りがあって、明後日は取材と打ち合わせがある。まあこんなものだと言えばそうである。私のような零細フリーランスというのは「1週間に1回締め切りがくる」とかそういうのんびり屋さんのペースで仕事をしていたら、たちまち干上がってしまので、若干めまぐるしいくらいでないといけないのであった。1月前半のんびりしていた気がするけれども、徐々にペースが戻ってきたような。

しかし本は去年よりは読めているので、お風呂で昔読んだ本だったり、積ん読してあったものだったり、いろいろと読み散らかしている。お風呂の中が一番好きに本が読めるので、書庫に行ってしばし棚を眺めて、なるべくあんまり読んでいない本を持ってお風呂に行く。もちろん全部読めるわけではないのだけど、短編集のうちの1編でも読めるとずいぶん面白い。そのまま自室に持って行って読むこともあるし、それっきりということもあるけれども、どっちにしてもいい気晴らしである。やはり本というのは(調べ物も楽しいけれども)目的もなしに散漫と読むのが楽しいのではないか、という気もするね。

なんだか今日のブログは真面目である。小倉優子が読んでいるからだろうか。分からない。おれには分からない。そういえば去年の夏やったイベントに来てくださった方が、「小倉優子と会えるといいですね」と応援してくれたが、その後私を小倉優子に会わせようという署名運動が起きるわけでもなし、まったく動きはない。どうしたことだ。

ええとですね、今日の日記。朝から原稿書き。お昼過ぎまでやって1本仕上げてメール。先方の確認待ち。お昼はバインミーみたいなものを食べて、電車に乗って飯田橋。途中でメール何本かやり取り。昨日の取材についての追加質問などに対応。電車では『石川淳随筆集』を読む。もちろん30分程度ではあまり読めないのだけど。飯田橋の某社に行って作業。あまり人がいない。まあいいや。さらりさらりとこなして、池袋のジュンク堂で本を買って帰宅。ここは楽天ポイントがたまるからついつい買ってしまうなあ。もっと小さな本屋でも買い物をしなければと思うのだが、あいにく近所の店には私の本がまず置かれていない。ということはホラーとか幻想系があまりないわけで、結局大きい店で買うことが多いのでした。

夜はミスドが家にあるという話で楽しみに帰ったのだが「結局味が濃そうだから買わなかった」との話で、むーんとセミのようになる。お夕飯は餃子など。お風呂でまた本読んで原稿書き。明日は神保町で用足し。それまで原稿どれだけできるかしらん。風呂に入ると眠くなるというか、すべてがどうでもよくなるというか、河童の皿がはがれたみたいな気持ちになるので、あまり風呂には入りたくないのだけど、本音では入りたいのです。



2026年1月27日火曜日

怪老人日乗:1月27日(火)

くわっくわっくわっ、火曜日である。ええとですね、最近は寒い中にも暑さを感じる、つまり冬の中にも夏を感じるようになってきた。夏の間は暑い中にも寒さを感じる。すべてはそういうものであり、適当に言っています。

でである。土日はずっと仕事をしていたのだなあ、いやあ、やっぱり原稿に追われる暮らしはよくない。よくないよくないと思っていても、結局そうなるのは性格であろう。何度か書いている話だけど大学の時、何の授業だったかもうすっかり忘れてしまったが、大教室でおこなわれた一般教養的な授業で、ある先生が「この中で夏休みの宿題を8月31日にやっていた人はいますか、そういう人は一生そうだと思った方がいいでしょう」と宣言して、なんて夢も希望もないことを言う人なんだと思ったけれども、後になって考えてみるともしかしてあの先生自身がそういうタイプだったのかもしれない。そしてその言葉は正しく、私がまさにそういうタイプのまま大人に突入して、もはや突き抜けんばかりの勢いである。あ、河童だ。

さて昨日は朝の3時に起きて、書きかけのインタビュー原稿仕上げ。結局できたのが9時くらい。へろへろとメール送信する。そこからもうひとつ急ぎの記事をと思ったけれども、なんだか疲れて仮眠ぐセンチュリーであった。午後からぬっくりと飯田橋に出て、某誌の校了作業をする。終わって7時。なんだか疲れてしまって、本も読まずに帰宅。夜はあったかい肉蕎麦、海苔巻き、厚揚げに味噌を挟んで焼いたやつ。お風呂に入って本を読むが(香山滋『霊魂は訴える』)うとうとしてしまって、気づけば時計は23時。2時間も風呂で寝てしまっていた。あぶねー。布団で寝る。

今日は昼からオンライン取材(受ける方)なのでその準備をしていたら午前が終わりそうだよー。ペロリンガ星人というのは本当に面白い名前で、昔からうちの父親もペロリンガ星人という言葉を口にしていたが、やはりよい名前だと思う。『日本ホラー小説史』池袋ジュンク堂新書で6位。平凡社新書の中では首位だが、もっと売れてくれと思う。ペロリンガ星人も読んでくれ。

2026年1月25日日曜日

怪老人日乗:1月25日(日)

わたしは趣味がない。あるとすれば日曜の夜に録画した笑点をこっそり見ることなのだが、それが今日である。楽しみだ。笑点は2時間くらいやってほしい気もするが、それはそれで飽きるだろうな。やっぱり30分が適量なのだろう。何事も適量というものがある。

というわけで昨日から仕事。昨日は寝ないぞ!と思っていたけど寝る。人間そんなに起きていられない。去年のわたしは偉かったなー。あんまり寝なかったもんなー。まあゆるゆるとやっております。だめじゃん。

去年本を書いている間(特に『日本ホラー小説史』)はとにかく古本をよく買った。リアル店舗でも買いましたがかなり頼ったのはヤフオクで、ヤフオクで漫然とキーワード検索することで、知らなかった本にぶつかることも多々ありましたね。もちろん目当ての雑誌の目当ての号を狙って入札することもあり、図書館にいきゃある場合もあるのですが、行てコピーするより手元に現物あった方が便利というケースも多くて、結局あれこれ買い込みまくりました。

で執筆が一段落して以降は、もう古本を買わなくていいんだなあとホッとしていたのですが、昨日からまたヤフオク生活を再開してしまった。なんとなくホラー方面で検索して2冊入札する。出したはなから言うのもなんだが、『日本ホラー小説史』はそのうち増補改訂版を出すつもりなので、資料は今から集め始めていないといけないのだ。まあそのうちといっても10年後くらいとかでしょうが。日本で出たホラー・オカルト本をすべて把握したいけど、そんなことは一生かかってもできないんだろうなあ。

なんか面白い事件はなかったかな。最近ハンドクリームを顔にも塗ってるんですよ。どうなるんでしょうね。手相がはっきり浮かび上がってくるかも。あと少し先になりますが大阪でトークイベントをやりますので、関西方面の皆さまはよろしくお願いしマクスウェルの悪魔の毒々おばあちゃん。

これはSNSにも載せたけれども、友人が送ってくれた函館蔦屋書店の写真。私のコーナーができていたようだ。ありがたいことである。バブーバブー。



2026年1月24日土曜日

怪老人日乗:1月24日(土)

ドッカーンとビルが爆発する土曜日である。どどんがどん。ええとですね、昨日の記録。といってもほとんど家から出ずに原稿やっていたなあ。図書館に本を受け取りに行こうと思ったのだが、わがシティは金曜日が全館お休みなのであった。うっかりしていた。まあでもそのついでにコーヒー豆を買ったり、本屋で清野とおるさんの『壇蜜』2巻を買ったり、クリーニング屋でセーターを受け取ってきたりした。『壇蜜』は明らかにカルトなノリのマンガなのに25万部も売れているのだとか。素晴らしい。

あとはだいたい部屋にこもって原稿仕事。夜まで。2つ急ぎの原稿があって、どっちもひーこらいながらやる。大抵こういう時はどっちも終わらないんだけど、まあ進んだからいいとします。してください。すみません。今日でがんばろう。

夜は『チ。』を1話見る。今でやっと6話まで。全25話あるらしいので先は長い。地動説と天動説という話で思い出すのは寺山修司の逸話で、オランダだかの芸術祭に参加した寺山が海外の人たちが天動説か地動説かで議論しているところに割って入って、「どちらも違う、私は人動説だ」みたいなことを言ったという話。すごく格好いいと思うけれども、考えてみると論点ずらしのレトリックであり、こういう意味の分からない格好よさが寺山の美点でもあるが、今となっては弱点でもあるように思う。寺山の生きた時代だったら異化効果があったろうが、現在ではその力が失われているのではないか。寺山の書いたものは今でも好きですけれども、そういう側面は否定できないだろう。まあ本人は逃げ馬を自認していたから、そうしたことは百も承知だっただろうが。なおこうしたレトリックは後年の唐沢俊一を思わせるところもある。

で今日は朝から仕事、と思ったのだが土日で時間があるし(こういう気の緩みが大きな誤算を生む)ちょっとバイクに乗って遠乗り。といっても20分くらいの距離にあるでかいホームセンター(カインズ新座店)である。別に欲しいものがあったわけではない。カインズまでの道は信号も少なく、ほどよく田舎で、運転していて気持ちがいいのだ。さすがに寒い。メットのバイザーの下からびゅんびゅん冷気が入ってきて顔が冷える。全身覆っているつもりでも、あちこちに隙間があって、そこから寒さが忍び入るのだ。

カインズで棚とか壁紙とかペンキとかを見る。面白いけど欲しいものはない。マフィンを買ってきて帰る。マフィン売り場のあるカインズは少ないらしいが、新座店にはたまたまあるのです。それにしてもハンターカブになれてしまうと、クラッチ操作のあるバイクにはもう乗れないだろなあ。坂道発進なんて怖くてできる気がしない。

帰宅して本の宣伝めいたことをいくつかツイートし、コーヒー淹れて仕事。先日も担当さんや営業さんに「Xがんばってくれてありがとうございます」と言われたけれども、こちらは特に宣伝が苦にならないし、それで一冊でも二冊でも売れるなら全然いいのであります。ってなわけで絵を描いたよ。canvaでささっと書影を貼りつけて投稿。




2026年1月23日金曜日

怪老人日乗:1月23日(金)

昨日はさすがにくたびれて寝てしまった。うう、原稿をやらないと……。仕事が遅れており、それが気になって頭のリソース(という言葉はなんか格好いいから使う)を占めているので、それで財布を忘れるなどの事態が出来するのであろう。これはよくあることで、忙しすぎると物を落としたり、転んだり、ケガしたりということになりがちなのだ。今は仕事を休んでいて忙しくないはずなのですが、まあそれでもいくつかやることはあって、それが重なっているのです。もろもろ1月でまるっと片づけたいですね。今日は原稿をふたつ。土日でもうふたつ。そんな感じでいかがでしょうか。

そいからですねえ、ええと本を読んでいる。1月2月は古い本をすこし読みたかったが、結局あれこれ新刊が届くのでそういうものを読んでしまうのだった。飴村行『粘膜大戦』は序章からいきなり大迫力で、相変わらずサスペンスの盛り上げが上手いなあと感心。新登場のキャラも癖がありそうでいい。しかし『粘膜蜥蜴』から10年後の世界だったのか。

今日のご予定としてはクリーニング屋にセーターを取りに行く、予約した本を取りに中央図書館に行く。今日はバイクがないから自転車だな。まあこの時期のバイクは膝が冷え込んでひどいので、自転車のほうがいいであろう。あとはコーヒー豆を買いに行く。お昼をなんとかする。そんな感じでいかがでしょうか。

『日本ホラー小説史』発売から5日が経った。昨日は読売新聞に広告を出してもらったらしく、ありがたいことであった。出版社によって宣伝の仕方っていうのは全然違って、それは面白い発見であった。新聞広告を出してもらったのは初めての経験かもしれない。読まれた方の感想もすでにいくつか。あくまでネットでの反響であり、私の目に入ることを前提にしたレビューであろうから、それで優しい意見が多いのであろうが、それはそれとして好評価が多くてほっとしている。

日本ホラー小説史なんて大それたテーマで本を書くのは、そもそも私の立場では荷が勝ちすぎているのは分かっていた。それは昨年平凡社さんからご依頼を受けた時から分かっていたし、執筆中もうーんと音をあげそうになることもしばしばであった。もっと詳しく、かつ正確に書ける人は多いと思う。しかしそれを誰も書かないのであるなら、私が書くしかないだろう。そんな思いでなんとかかんとか書き上げた。といって適当なことは書けないので、できるだけ資料にあたり、知識の薄い部分も勉強し直すという手順を踏んだので、あらためて読むべき本が続々と出てきて、それで執筆に時間がかかってしまった。当初11月に出すつもりが12月になり、とうとう1月刊になったのは、そうした事情で思った以上に作業時間を要したからである。

読み返してみると心残りの部分はあるのだが(たとえばファンタジーについては紙幅の関係からほとんど触れていない)、まあ今の時点で書けるのはこれが精一杯という気もする。あと10年くらい修行して、増補改訂版を出したい。風間賢二さんの『ホラー小説大全』だって増補を続けているし、中川右介さんの『松田聖子と中森明菜』も何度か出直しているので、私もそんな感じでやっていけばいいのかなあと思っている。

あとは売れてくれることを願うのみ。まあちょっとかなりの部数を刷ってもらっているので(前2著を足したよりもまだ多い)売れてくれないとみんなが困っちゃんになるのです。こまっちゃんというのは中学の同級生で、プラモデルを丁寧に組み立てては爆竹で破壊するということをくり返していた天才少年であった。今頃どうしているのか。




2026年1月22日木曜日

怪老人日乗:1月22日(木)

モックモクの木曜日である。あなたの後ろに木の霊が……。というわけでですね、木曜日になったので今日はあれをやりますよ。木曜日体操を。腕を伸ばしてお隣の窓に手を突っ込んで、そのまま台所をかき混ぜて……。という人はいないね、いたら警察沙汰だね。

さて。昨日はほぼ家から出ず、終日原稿書き。遅れている評論関係。仕上げるつもりだったけれども夜までかかって終わらず。うーんむ、明日も早い、いいところで寝てしまう。そして今日。某月刊誌の作業があったので飯田橋。早くに家を出たのであるが、地下鉄の人身事故が発生したらしくダイヤが乱れがち。満員電車でぐいぐいと押される。私はあまりラッシュ時に電車に乗ることがないのだが、毎朝これだと心がすり減るなあと思う。中央線はもっとひどかったけど、西武線だってまあまあ混んでいるのだ。

で今日はぐいぐい押されたので、椅子に座っている人に若干接近する形になり、それがイヤだったのか座っているおじいさんが私の尻をぐいぐいと押してくる。押されてもこっちだって押されているんだからしょうがないでしょう。というわけで両側から押されて、つり革につかまってなんとか宙づり状態で耐えたのだが、その耐えたところの苦労も知らず、おじいさんはさらにお尻のあたりをぐいぐい押してくるので、「コンコンチキめ!」とたまたま持っていた錫杖を一振りしたところ、苦労知らずのおじいさんは木の葉と化したのだった。木曜の怪談。

有楽町線があまり機能していないので別の路線(丸ノ内線)で後楽園駅へ。いわゆる東京ドームがある駅である。東京ドームのまわりには遊園地などあって楽しいのだが、そんなところに寄っている場合ではない。たまに首都高の下に幻のような屋台も出ているのが、この界隈まるで小泉八雲の怪談めいている。一駅分歩いて飯田橋へ。そこからささっと仕事を済ませて、さて帰ろうと思ったところ、財布がないことにハタと気づいた。PASMOの残金も後楽園駅でちょうどなくなり、するとどうなるかというと帰りの電車に乗れない。参った。

慌てて家族に電話する。幸いにも今日は三味線の稽古の日であって、家族は池袋にいた。そこまで行けばなんとかなる。というわけで飯田橋から神楽坂を延々登り、水道橋、目白、雑司ヶ谷と歩いてやっと池袋。1時間半ほどかかる。その前にも一駅歩いているから、都合5駅分歩いたことになるわけで、さすがにへろへろであった。家族と合流して帰りの電車賃をもらい、さらにお昼もおごってもらって帰宅。ああ、電車に乗れるってありがたい。

しかしこんな時のために、なんとかペイの類は入れておいた方がいいなあと思った次第。スマホ落としたら面倒事になりそうで使っていないのですが、そもそも財布を忘れるようじゃ意味がない。ノー意味だ。

帰りにちょっと池袋ジュンク堂に寄る。棚の撮影許可をお願いしたら、「著者ですか?」と聞かれたので身分を明かしてご挨拶。声をかけたのがたまたま棚を担当している方で、既刊の『現代ホラー小説を知るための100冊』と並べてくださっていたのがありがたかった。


雑司ヶ谷霊園にいた猫


2026年1月21日水曜日

怪老人日乗:1月21日(水)

ワオ!もう水曜日。なんというか怖ろしいことではあります。原稿をやらないとなあ……。評論と推薦文とインタビューまとめが2つ。とはいえ昨日まで結構忙しかったのである。申し訳ねえ。月曜は長丁場の取材があって午前から外出。終わったら夕方。そのまま飯田橋に立ち寄って某月刊誌の作業をして帰る。疲れたのう。オーディブルで推理小説を聞く。

昨日は朝から取材1本。オンラインであるから気楽だが、それでも初めての方だし緊張もする。ホラーについていいお話が聞けた。1月のホラーワールド渉猟用。それからさっとお昼を食べて、駅まで歩いて電車で高田馬場。芳林堂書店高田馬場店さんにてサイン本作り。1階のドンキホーテの横で平凡社のお二人と合流し、3階の売り場まで。おなじみの部屋でサインを書かせていただいた。

芳林堂書店高田馬場店さんのお宛名入りサイン本キャンペーン、今回は80人近い方からお申し込みいただいて、初めての方もいれば毎回申し込んでくださる方もいて、ありがたいことでありました。感謝いたします。でお申し込みいただいた分を一気呵成に書く。といってもイラストを毎回入れるのでそれなりに(1冊1分ほど)時間はかかるのだった。全部に同じ絵を入れたらいいのだろうけど、何だかそれもつまらなくて、結構アレンジして変えているのです。

さらに追加でお宛名なしの新刊サインが20冊、その他の既刊にもまとめてサインを入れまして、トータルで120から130冊ほど。編集Aさんに手伝っていただいたおかげで2時間くらいで終わる。皆さまありがとうございました。芳林堂書店高田店さんに足をお運びいただくと、サイン入りのものが売っておりますので、よろしくお願いいたします。

その後編集Aさんと休憩がてら喫茶店で打ち合わせ。あれこれと今後のことを話す。いくつかイベントがありそうなのでその内容など。色々とお世話になっていてありがたい限りである。ところで私は物書き稼業について15年くらい経つのだが(多分、ちゃんと数えたことない)編集さんと密なつき合いをしていると感じるのは、本を書くようになったこの数年である。雑誌記事やアンソロジー以上にやり取りをする時間が長いからだろう。あと本が出た後のあれこれも書籍の方が多い。そうして感じるのは、出版社の方々に助けられていて本が出ているということであるし、書店の方々に支えられて活動ができているということである。もちろん自分目当てで買ってくれる読者の方々も。あまりこういうのは雑誌の一部を書いているだけでは分からなかったことだ。ありがたいありがたい、と地蔵を拝むような気持ちで生きているのでした。

で昨日は寒い中夕方帰宅。やたらに風が冷たくなってきて、もう冬が来るんじゃないのかという案配である。おっそろしいねえ。帰宅して夕飯。トルティーヤというのか、あの皮に挟んで肉や野菜を食べるものを食べた。本が無事刊行されたので家庭内で打ち上げである。4つも食べたらお腹がいっぱいになった。牛肉を入れたり、豚の挽肉を入れたりする。デザートも食べて、いきなり太った感があったので慌てて腕立て伏せをした。夜はちょっと仕事して就眠。


いつもお世話になっている芳林堂書店高田店さんの一室にて

2026年1月18日日曜日

怪老人日乗:1月18日(日)

誰かと会ったとかそういう話は日記っぽくていですね。今日はそういう話題。ええとだね、昨日は土曜日であった。朝から何をしていたかといえば、部屋を片づけていたのである。よく言われることであるが部屋が散らかっていると頭が混乱将軍になるので、片付いていた方がいいのですね。で片づけていたら昼になる。外出して神保町へ。

このところ仕事でもそれ以外でも神保町に行く機会が増えた。東京に住んで十何年であるが、実はこれまでそんなに行っていなかったのである。行きにくかったというのもある。国分寺のあたりに住んでいるとわざわざ中央線で御茶ノ水まで行って、というのはなかなか機会がないのである。その代わり中央線沿線の古本屋にはよく行っていた。で今は集英社や小学館(どちらも神保町)の仕事も増えてきたし、割と行くんですね。行くとやっぱり楽しい。

昨日は鹿児島から上京されている鈴木優作さんと、倉野憲比古さんと会ってご飯。私の本をお渡しする。鈴木さんには書影をご提供いただくなど、お世話になったのである。中華料理屋(揚子江菜館)でお昼食べる。わたしはかの乾隆帝が食べて90歳まで生きたとかいう料理を注文した。あまり乾隆帝のことは知らないのだが、これで私も健康帝王である。お二人は五目焼きそば食べていた。東京堂書店と書泉グランデを見て、自分の本が並んでいるのを確認。無事に並んでおりました。売れているかどうかは分からない。


五目やきそばを食べる倉野憲比古氏


羊頭書房に行ってミステリの古本を見る。それぞれ探偵小説は好きだが、微妙に探す分野は異なっているので喧嘩にならないでいいが、しかし一度倉野さんに創元推理文庫の『MRジェイムズ全集』を目の前でさらわれたことがあった。うーん、あれは買っておけばよかったなあ。その後御茶ノ水まで移動して、喫茶店でお茶する。探偵小説界で「奇書」という語が出たのはいつからかという話などをして、変格探偵小説ファンの会合があるるかもという話なども洩れ聞く。倉野氏は3月に新作が出るのでそちらの進捗状況も。帯文もなかなかに豪華なようだ。鈴木氏も目下のテーマである精神医学と戦後推理小説の研究を続けていて、追々一冊にまとまるかもとか。どちらも楽しみなことである。夕方に散会。3人とも元気そうで楽しかったです。


五目やきそばをを食べる鈴木優作氏


そのまま中央線快速で国分寺に移動。美容院を予約していたのであった。パーマをかけたので2時間以上かかる。前回から髪を巻いてもらっているが、やっぱり切るだけよりも楽しいのである。いかにも美容院に行ったぞ、という気がする。自分は何もしていないのに達成感がある。刺青を入れたりする気持ちに近いのではないか。前回割とすぐ取れてしまったので今回はきつめに巻いてもらって、ぐりんぐりんのボブ・ディランみたいなりつつ、待ち時間にアニメの話などをした。ここの美容師さんはかっこいい感じの人で、昔はバイクとか音楽の話をしていたのだが、最近では「このアニメが面白かった」「ベルばらの原作は面白い」とかそういう話が多い。あとは健康の話と、角上魚類の話だ。アニメの「チ。」がすごく面白いですよと聞いたので、帰宅して夜にさっそく2話見る。たしかに面白いわー。こんな話をマンガでやってたのかー。書く人も読む人も編集する人も程度が高いなー。

そんな感じで夜中になり、遅れている原稿仕上げないとと思いつつ、バタリと暗殺されたように寝る。下の写真は喫茶店で自著をかかげる私だが、髪を切りに行く直前でだいぶだらしない感じであるね。


チーズケーキを食べる朝宮運河氏