2025年8月25日月曜日

怪老人日乗:8月25日(月)ネコヤナギの宇宙人編

というわけで今日は8月25日だ~やった~。といっても別に何もないですが、とりあえず喜んでみました。おふふ。おふふって何だ。そんな笑い方をするやつがいるのか。分かりませんがお茶でも飲んで落ち着きたまえ。分かりました。おっふっふ。

ええとですね、日記を書きます。わたしはですねえ、昨日黒史郎さんも同じようなことを言っていましたが、人前でしゃべるようなタイプじゃないんですよ。それなのに自分がメインのトークイベントをするような日が訪れるとは、人生何が起こるか分からないものです。「扉の陰に地獄だよ」というのは映画『サスペリア』の名台詞なわけですが、扉をバーンと開けるとですね、そこに意味の分からない景色が広がっているのが人生ではないかと、適当に思う今日この頃だぜえええ。

というわけで日記を書きますね。ええとそんなわけで、昨日はイベントだったんです。横浜駅西口のネイキッドロフト横浜。ここ来たことあるなあ、と思ったら以前豊島圭介監督の取材に来たことがあるんだった。まさか自分が出る日がくるとは、お釈迦さまでもスケルトンよ。お昼の11時半に会場入りしてくださいと言われていたので、少し早く着いたので近くで鯛焼きを食べてから会場入り。浴衣の女性がずらりと列をなしていて、こりゃあ何事だと思ったら若いアイドルっぽい方(?)のイベントが同じビル内の隣のホールであるのでした。




ロフトのHさんと講談社担当Fさんにご挨拶。このイベントはHさんが声をかけてくださったもので、刊行記念としてとてもありがたい場を設けていただいたと思っております。感謝感謝。楽屋にはすでにゲストの黒史郎さんが入っておられて、お久しぶりのご挨拶。X上では毎晩のように交流をしている、というか私が3時とか4時に起きて仕事をしていると、大抵作業しているのが黒さんなのですね。黒さんと楽屋であれこれ。まあ流れを決めずにトークしても大丈夫でしょう、という話で。実際大丈夫だったのですが。編集Fさんはクイズコーナーなどを準備してくださっていたようですが「いや、クイズはなくてもいいのでは……」ということになりまして、やらなかったんだけど、本当はやった方が喜ばれたんだろうか、クイズ。(「朝宮さんが好きな動物はなんでしょう」とかそういう設問がいくつか準備されていた)




で12時半イベントスタート、1時間ほどお話しして休憩。客席には怪談・ホラーな方がたくさんご来場でびっくりするやら恐縮するやら。お客様もこの夏おなじみの、という方々が多く、ほっとする感じでありました。人様に支えられているなあとイベントをやると実感しますね。トーク内容はといえば、私と黒史郎さんの交流のきっかけになった『てのひら怪談』『幽』あたりの話題、そこから『ダ・ヴィンチ』での樹海探索の話になり、私の新刊に絡んで江戸川乱歩の話、ラヴクラフトの話など。あとで反省したのは、もうちょっとお客さんに挙手してもらうなどして、どのくらい国内ホラー、海外ホラーを読まれているのかお尋ねすればよかったなということ。ラヴクラフトの話、唐突にしてしまいましたが、大丈夫だったかしら。




休憩挟みまして後半では黒さんの読書経験、あとは鶴見でのホラーな体験が作品に生かされているということ、などなど。危ない話も飛び出しまして、黒さんの鶴見トークは相変わらず面白いですねえ。最後は質問コーナーで、いろいろお答えできたかと思います。今後の予定についてもホラー史をやりますと宣言してしまったので、がんばって書かねばなりません。来場してくれていた星海社丸茂さんからは「来年でいいじゃないですかー」と言われましたが、そういうわけにもいかぬのよ。あとは怪と幽編集長の岩橋さん、元ダ・ヴィンチ編集長の関口さんなど、怪談方面でずっとお世話になっている方々も。

イベント後はですね、ロフトのシステムとして飲食すればチェキが取れるという(しかも抽選で)という催しがあって、それいるのか?芸能人ならともかく、一年中部屋に閉じこもっている怪奇な中年とチェキを撮りたいかと思わなくもない。というかお客さんもそう思っている。のですが、やらねばならぬ。さらに編集Fさんがわたしのワニの絵となぜか1枚だけわたしの写真を額縁に入れてきてくださいまして、それも抽選で。写真が当たった方、すみませんでした……。チェキは相互フォローの方に当たったので、まだ被害最小でほっとしております。




駅で黒さんと別れ(神永学さんが100枚書くと言っていたから、我々もがんばりましょう、という話をしました)崎陽軒のシュウマイ買って帰宅。皆さん、差し入れたくさんありがとうございました。夕飯、焼きそばとシュウマイ食べて、あれこれ仕事してさすがに疲れて寝る。仮眠のつもりが朝まで。まあ今日は仕方ない。


2025年8月24日日曜日

怪老人日乗:8月24日(日)

さてさて、久しぶりに日記をつけるのであった。この一週間ばかり床で寝るのにハマっている。おほほのほ。布団で寝るといっぱい寝てしまうので、床で寝るわけである。すると数時間で目が覚めるので、その瞬間うりゃああと叫びながら身体を起こすと幽体離脱するらしい。知ってましたか?

さて、今日はトークイベント@横浜である。ネイキッドロフト横浜で、黒史郎さんとトーク。皆さまお待ちしていますよ。今日気づいたという人は配信チケットで見てくださいね。




そんなわけで『怖い話名著88』(講談社)、無事に発売されたのでした。8月21日刊。もうね、出ないんじゃないかとか、脳が左右に割れるんじゃないかとか、いろいろ噂されていましたけど、無事に出せてよかったですよ。ほんとに。あれほど怖ろしい執筆体験は人生でも数えるほど、と思ったけど、毎度こんな感じの気もして、まあ反省のない人生であるよ。併走してくださった編集さんには感謝、感謝でありました。

売り上げについては聞いていませんが、Xを見ていますと皆さん結構買ってくださっているようで、ありがたく思っております。『怖い話名著88』の方が実は『現代ホラー小説を知るための100冊』よりも、幅広い層に届きそうな本という気もしていて、でも(私のXをフォローしているような)マニアックな読者以外の方々に気づいてもらうには、もう少し時間がかかるかな、という気もしています。のんびりいくべえ。

アマゾンヌを見ますとどちらもベストセラー1位、という文字が躍っていますが、これはランキングのマジックで、『ホラ100』は星海社新書の中で1位、『怖い88』は文学史カテゴリーの中での1位です。それでもすごいことですけどね。ありがたい、ありがたい。

んで。あとは何を書くつもりだったかな。最近の近況。ええとですね、なんかこう本がいろいろ届きますね。ヤフーオークションを仕事柄よくチェックするのですが、最近は「どなたか終活されたのだなあ」という本がいっぱい出ていて、綺麗な怪奇幻想系のですね、状態のいいのがたくさん出ていて、うひょおおと思いました。入札したけど全然落とせなかったよ。なんでしょうね、あれ。1700円までは出せるけど2200円は出せない、みたいな。あとから考えると一緒じゃないかという感じがするんだけど、そのときは勇気が出ないのよ。

『怖い話名著88』についてもう少し。この本はですね、川奈まり子さんの『眠れなくなる怪談沼 実話四谷怪談』という面白い本がありましたけど、あれを担当された方と編集者が同じです。さらにいうと講談社で出てヒットした一連の稲川怪談本の担当さんでもありますね。その方にお声がけいただいて作ったのが『怖い88』で、ホラーに限らずトータルに怖い本のガイドを、1世紀を対象にしてやろうというのがコンセプト。

書くにあたっては「もっと朝宮色を出してください」と何度も言われまして、最初はもうちょっと文学史っぽい知識を入れていたんですけども、それよりもエッセイ要素を入れてほしいと。これまでそういう書き方、このブログでしかしたことがなかったですから、いや、このブログはエッセイなのか、怪文書だよな……と思いつつも話をするっと進めますが、そんなわけで「朝宮メモ」という各ページにつけたコラムでは、個人的な思い出などを書いています。アニメ『カリメロ』の話とか、高校時代の同級生M君の話とかを。そんなわけですのでいつになく素の部分が出ていますが、ご容赦。っていってもXとかブログを見ている人には、怪な人であることがばれているので、あまり印象に変化はないか。

ぽんぽこりん(タヌキの頭を叩く音)

2025年8月15日金曜日

お仕事告知の介・逆襲篇

 というわけで近日のお仕事を紹介する。ホッホッホ、ホーロー(このコマーシャル知ってる?)

『小説すばる』9月号に赤川次郎さんの『怪異名所巡り13 明日の幽霊は踊らない』(集英社)の書評を寄稿しました。見開き2ページ。このシリーズは普遍的な面白さを誇るユーモア怪談で、時々ぞっとさせられたり、ずっしりくるヘビーな問題を投げかけられたり。そんなあたりも魅力ですね。赤川作品の変わらないよさを堪能しました。




ホラー大特集の『小説現代』8・9月合併号にて彩藤アザミさん『読むと死ぬ本』(講談社、9月10日発売)の書評を執筆。ロシアの作家の幻の本を読んだ人たちが、相次いで不審な死を遂げていく。というとおなじみのホラー展開なわけで、この小説を書いている著者自身にも怪異が迫ります。モキュメンタリーっぽい作りではありますが、彩藤さんらしいキャラクターの良さもあり、あっと驚く趣向もありで面白いです。




東京メトロのフリーペーパー『メトロポリターナ』8月号は令和のホラー特集で、巻頭のコラムと作品ガイドを執筆。特集全体のまとめになるような記事ということで、令和ホラーの特色である「フィクションが現実に這い出してくる感じ」を『リング』の映画版の貞子や、江戸時代の百物語の例をあげながら、さらりさらりと語っているコラムです。多くの人が目にする媒体だけに、作品紹介はなるべく今っぽいものを選定。他に背筋さん、長江俊和さん、チビルマさんとお仕事ご一緒したことある方々がいて、なんだか嬉しい感じ。コンパクトながらよい特集でした。




リアルサウンドブックさんにてインタビューをしていただきました。取材・執筆いただいたのはは山内晋太郎氏。『現代ホラー小説を知るための100冊』についてお話ししました。ありがとうございます。Yahoo!ニュースやLINEニュースなど各媒体にも配信されているようです。乱歩の『魔術師』で獄門舟に乗って生首がどんぶらこーどんぶらこと流れてくる場面の衝撃について語っております。






近日発売のものとしては怪談ラジオ特集に呼んでいただいた『ステレオ』9月号、ホラーSF特集に寄稿した『SFマガジン』9月号なんかがあります。そんな感じかな。あとはラジオ出演、24日の横浜トークイベント(チケット買って!)、などでしょうか。ワニの世界を覗いてみないか?






2025年8月14日木曜日

怪老人日乗:8月14日(木)おーいお盆だよ編

いやあ、深夜である。今は3時22分。今朝は2時に起きまして遅れている原稿書き。なんだかあっちこっちにご迷惑をかけ、ほとんど破綻寸前なのであるが、こんなことはしたくないのである。ほんとうはきちっと締め切りの数日前に提出し、晴れ晴れとした気分で公園を側転したいのだが、そうはいかないのですねえ。受けたものから順番に、粛々とこなしているが、数が多いのか、スケジューリングが下手なのか、普通に締め切りをはみ出してしまう。おそろしいことだ。令和の奇現象と呼ぶべきであろう。

そんなわけで遅れているインタビュー原稿をやっている。朝までには終わるかなー。う・ふ・ふ・へ。昨日は何をしていたかというと、あれだ、朝から出版社に行ったのだった。そんで編集作業的なことをちらっとやって、そのまま外で原稿。ジュンク堂池袋本店でホラー新刊何冊か買う。モキュメンタリーが出まくってるなあ。読み切れねえぞ。ミステリのファンっていつもこんな気持ちだったのかということを知る。買い切れないほど新刊があって、絞らないといけないっていう。

池袋タカセのカフェで原稿仕事夕方までやって、ゆるゆると帰宅する。うちに帰るとご飯はラーメンでした。チャーシューは自家製のもの。高校時代の友人が昨日初めての子供が生まれたよと連絡をくれる。めでたい。この年になるともう子育てが終わりかけている人もいるし、河童になったやつもいるし、まあいろいろである。

『メトロポリターナ』という雑誌を駅でもらってきた。地下鉄で配布しているフリーペーパーである。絶望という名の地下鉄にあいらーびゅーと言いながら側転している人がいたので、「えい!」と蹴りを入れてみた。すると側溝に呑みこまれて、消えていったのである。

友だちが箱で送ってくれた「ロカボナッツチョコレート」というのが美味しくて、たいへん重宝している。小腹が空いたなあ、でも何か買いに行くのもなあ、というとき、これがあると一気に解決だ。甘いものを食べたい気持ちも満たされるし、それなりにお腹が満たされるし、低糖質であるらしい。いいじゃない。ウーバーイーツでいいじゃない、と言いながら亀が砂漠を歩いている。半ばひからびていて、ミイラになっている。

日々本がたくさん届くし、仕事もあちこちでしている。そういう雑誌も届いているが、まあ追々紹介することにいたしましょう。血液ガッタガタ。あ、今度はラジオに出ると思います。




2025年8月10日日曜日

怪老人日乗:8月10日(日) 『怖い話名著88』見本とどく

新しい本の見本が届くのはいつも気持ちのいいものである。自分のやったことが形になった感じがして、初めて「書いたんだなあ」という実感が湧いてくる。それまではデータのやり取りなので、終わってほっとはするが達成感というのはあまりないのですね。

で昨日、8月21日発売予定の『怖い話名著88』(講談社)の見本が届いた。段ボールを開けたら見本がででーん、おお、いいデザインの本ではないか。装丁はいつもお願いしている坂野公一さん(welle design)、装画は早川洋貴さん。デザインどうしましょうと編集さんに尋ねられたので、坂野さんにお願いできれば、と提案したのですが、それが予算的にもスケジュール的にも叶ってよかったです。願望を叶えてくださった坂野さん、編集さんには感謝。そして素敵な絵を貸してくださった早川さんにも。この絵は本当にいい。本の世界に入っていく、その時のドキドキ感、世界が広がる感じが幻想的なタッチで描かれていて、ずっと見ていたくなる絵です。




中身をぱらぱら読む。『ホラ100』の時も思ったが、原稿を書いている時はヘロヘロの介なのでほとんど内容をふり返る余力がないのである。今こうして読み返してみると、うん、結構面白いんじゃないでしょうか。ホラーガイドみたいな本はこれまでも出ているけど、ミステリや純文学も含めてトータルな怖い話ガイドである点、100年で区切ってクロニクルになっている点、いろいろ新味があると思う。国内外の2010~20年代の動きもカバーできたので、分断や差別に抵抗する文学、という新しいホラーの潮流も紹介できたしね。

澤村伊智さん、背筋さんとの対談もとても楽しかったー。ホラーについてこれまで一人で読んで、黙々と読書日記をつけてみたいな生活しかしてこなかったので、怖い本についてあれこれ語れるというのが本当に嬉しく、個人的には大変テンションのあがる対談でした。お二人ともまたよく読まれているので、とても頼もしく、ありがたかったです。超多忙なお二人に出ていただいたことで、この本も鬼に金棒、盤石なガイドになったのではないかと思っておりますよ。

でそんなんを読みながら土日は原稿。うう、遅れているなあ。いろいろと……。タイマーをかけて30分で1枚書く。パソコン作業だとどうも気が散るので原稿用紙に万年筆で手書きだ。こう言うと文豪のようだが、字が下手なので小学生のやんちゃ坊主の落書きのようだ。やんちゃ坊主が逆立ちして小説を書いたら?そんなタイトルのラノベはあるでしょうか。ありますよ。え、ほんとですか!?







続・お仕事告知の介

もう少し告知事項があった。自分でも忘れそうである。あるよねー、ホホホ。というわけで覚えている限り告知する。リアルサウンドブックにて青山雪平『この配信は終了しました』(双葉社)のクロスレビューに参加。短いレビューを寄せております。




鈴木光司さんの『最恐見聞録 海の怪』(集英社文庫)の巻末対談(鈴木光司さん×脳科学者・中野信子さん)の構成を担当しています。海の不思議と脳科学、面白い対談になっております。なお『最恐見聞録 海の怪』は『海の怪』(集英社)の文庫化。鈴木さんの航海中のサバイバル&心霊体験などが綴られていて、興味尽きない一冊です。山は怖いけど、海も怖いなー。





そしてその『最恐見聞録 海の怪』の書評を『青春と読書』8月号に寄稿。ウェブにも転載されています。





そしてその『青春と読書』8月号にて吉田悠軌さんと大槻ケンヂさんの対談企画の取材・構成も担当。吉田悠軌さんの編著『よみがえる「学校の怪談」』(集英社)の刊行記念対談で、学校の怪談や都市伝説の話題がいろいろ。これもウェブで読めます。


そして忘れちゃいけない。私も『よみがえる「学校の怪談」』に寄稿してるのでした。学校の怪談を扱ったホラー小説の系譜を紹介するガイドです。やってて色々と発見のある面白いお仕事でした。錚々たる執筆陣に加えていただき光栄。面白い本なので、ぜひぜひ。




文庫解説さらに。滝川さりさん『くたばるの小人』(幻冬舎文庫)発売中。解説を寄稿しています。『めぐみの家には小人がいる』の改題、文庫化。神戸を思わせる街の古いお屋敷には小人が住んでいて……という日本ではあまり作例がない小人ホラー。集合体恐怖症の人はぞぞっとなるはずです。滝川さんの作品に解説がつくのは初とのことだったので、トータルな滝川さり紹介記事を意識して執筆しました。




あとはウェブ記事。カドブンにて三津田信三さんと芦花公園さんの対談記事の取材・構成を担当。長年三津田さんを「神」と崇め、大ファンであることを公言してきた芦花公園さんがついに三津田さんと対面、その作品の魅力を語るというホラーファン必読の企画です。






こんな感じかな。あ、あとはもちろん先日の『現代ホラー小説を知るための100冊』刊行記念トークイベント、配信がまだ買えますのでぜひご購入ください。Xで「購入しましたよ-」と教えていただければ来場者特典のペーパー『現代ホラー小説をもっと知るための100冊』のデータをDMにてお送りします。新幹線事故でわたしの到着が遅れるという一大ハプニングを含んだ「神回」ですので、ぜひぜひ。買ってくれたら最東対地さんにお支払いできるギャラがすこし増えるかも……。




2025年8月9日土曜日

お仕事告知の介

しばらく滞っていたお仕事告知です。Xでやってるからいいやと思いがちですが、世界には3人くらい「え、ネットってブログのことじゃないの?」という人がいるかもしれません。そういう人を無視はできない。わたしだってXを始めるまで、「Twitterってあれでしょう、明るい男女がなんか出会ったり楽しそうにしてるところでしょう」と偏見を抱いていたのである。実際やってみたら全然明るい人ばかりではなかったのだが……(そこがいい)。

というわけでどこまでさかのぼるべきか迷うが直近のものからいく。

リアルサウンドブックにて映画『近畿地方のある場所について』に関するインタビュー記事が出ている。背筋さんと白石晃士監督へのダブル取材。実はこれ、前半グループ取材で、後半は個別取材という変則的なやり方をとっている。映画だとそういうこともある。と偉そうにいうけど初めてでした。

白石晃士監督 × 背筋『近畿地方のある場所について』対談
「人知を超越したものを描くのが好きなんです」

次。現在発売中の『ダ・ヴィンチ』9月号に私のインタビュー記事が掲載されている。『現代ホラー小説を知るための100冊』と8月21日出る『怖い話名著88 乱歩、キングからモキュメンタリーまで』のダブル取材である。記事はイガラシダイさんが書いてくださった。怪奇幻想ライターになった経緯など、あまり話していないことも載っています。ぜひご覧ください。っていうか見て見て見て。



あとはですねえ、同じく『近畿地方のある場所について』の劇場用パンフレットに記事を書いております。背筋論のようなもの。他にも情報盛りだくさんなので、このパンフは買った方がいいかなー。米も高いし、映画代も上がっているし、悩ましいところですが、これは嘘んこなしでいいパンフレットです。




パンフレット仕事がもうひとつ。『呪怨4K』が劇場公開されます。『呪怨』といっても酒井法子が出てる映画の方じゃなくて、そのもとになったVシネマ版ね。とにかく怖いと噂になったあれです。当時あのVシネをどう受け止めたか、というコメントを求められたのでお答えしました。見た事がない人は、この機会に『呪怨』見た方がいいですよー。




まだまだあるなあ。とりあえずここまでにしよう。岩井志麻子『べっぴんぢごく』が角川ホラー文庫に入りました。以前新潮文庫に入っていたので2次文庫化ということなりますが、書き下ろしとして令和のエピソードが新規収録されています。岡山の旧家を舞台にした地獄と悦楽を描いた『べっぴんぢごく』については、岩井さんの初期集大成で最高傑作のひとつと思っていましたので、これまで何度もXで紹介してきました。そのせいで古書価がやたらあがったりもしましたが、今回のホラー文庫化で多くの人に読んでもらえるようになったのは嬉しいかぎり。そんなご縁もあり、解説を執筆しております。




まだまだあるけど、一旦ここで打ち止め。そりゃ夏場は忙しかったはずだよなあ。これに並行して2冊本を書いていたのだもの。毛髪がぶっ飛んでいきそうでしたよ。そんじゃねー。

怪老人日乗:8月8日(金) 波乱のトークイベント@梅田ラテラル編

なんかいろんな人から忙しそうですねえ、とか休んでくださいとか言われますが、大丈夫です。わたしは基本的にのんきで太平楽な人間ですので、忙しいとは思うんですけども、その負のパワーをですね、はねのけるだけの陽の阿呆があると思います。なのでなんとかやれているが、体力的には疲れてきたかもな。部屋がごちゃごちゃで片付けたいのですがそんな時間がないという。しかし京極夏彦さんの教え、整理整頓できないと他も駄目、っていう(意訳)のは本当だと思うし、時間を見つけてきちんと本を整理しなおそう。

昨日は大阪イベントでした。そこにいたるまでがまあ大変で。私はかれこれ15年ばかり、某月刊誌の一部企画ををフリーランス編集者として請け負っていまして、それの入稿日と大阪出張がもろに重なっていたので、前倒しで入稿を進める。ほぼ徹夜でやって7日の明け方なんとか入稿。へろへろ。ちょっとだけ寝て、そのままイベントの特典ペーパー作り。大阪に出る準備を猛然として、ペーパーの印刷をして、無事東京駅についた。20分くらい余裕あり、ほっと一息、駅弁を買う。誰かが美味しいと書いていた鳥尽くし弁当です。

で新幹線でびゅーっと大阪へ向かっていたところ、三島に近づいたあたりで急に減速、停車。おやっと思ったら車内アナウンスが流れて、沿線火災のためにしばらく三島駅で停車するという。おいおい、間に合うのかいな。いやーな予感がしてくる。これが在来線でよくある「線路内に人立ち入りの」とかだったら10分も待てば動くのだが、火事であるから予断を許さない。もしかしたら一日足止めもありうるぞ……と思う。

Xでさっそく現状を報告、トークご一緒する最東対地さんと会場の梅田ラテラルのスタッフMさんにも一報を入れる。皆さんのはげましをもらいつつ待つことしばし。ってほんとに待ったなあ。途中あんまり充電せずに家を出たスマホの電池がなくなりかけ、新幹線の洗面台の脇にあるコンセントで充電したりもした。いつまでも三島から出られず、これが三島事件か……と思っていたらやっと鎮火したというアナウンスがあり、安全確認を終えて走り出したのが18時。ひー。名古屋についたあたりでもう開場の時間が迫っている。Xを見るとみなさん、ラテラルに近づいている模様。ひー。おれはまだ遠くにいるのに。

すごい状況である。そうこうするうちに開演。最東対地さんがうまくつないでくださったようで、しかも飛び入りゲストで織守きょうやさんがリモート参戦。ズームで繋いで、トークをしてくださったという。ありがたい……。日本史の美談として語り継がれそうな、感動のエピソードである。お二人には頭があがりません。

SNSや現地にいた旧友からのラインで状況は逐一分かる。それを見ながらぜいぜいと梅田入りしたのが20時すぎ。友だちから「絶対タクシー乗りな!ダイコクドラッグまで迎えにいくから!」とラインが入ったので、梅田駅までタクシー。たしかにこれは歩くと分からんわ。で着替えもせずにとりあえず登場したのが20時半頃でありました。最東対地さん、織守きょうやさんには感謝であります。


やっと到着!

でトーク始まって、『現代ホラー小説を知るための100冊』について。最東対地さんの司会進行がものすごくうまくて、色々話を引き出していただいた。書いたきっかけ、『リング』から始めた理由などの重要なところから、Jホラーブームのこと、『バトル・ロワイアル』の話、最東対地さんのデビューのきっかけが澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』という話は有名だけど、その経緯もあらためてちゃんとうかがった。『リング』から『深淵のテレパス』という内容で、とても楽しかったです。休憩挟んで22時すぎまで。本来は21時半終了予定でしたが、延長してお店に残ってくださった皆さま、もちろん最東さん、お店スタッフの方々に感謝。特典ペーパーをお店を一周しながら配布する。来場者は25人くらいかしら。もっとがらがらな感じを予想していたので、とてもありがたいことでした。


ステージ上で用意していた貞子Tシャツを着る


そして旧友が来ていたのはさっき書いたとおり。Iさんという大学時代の友人だけど、その読書友達でギャラリーカフェ・アラビクの森内さんも。さらに驚いたのはフリーター時代、短い期間バイトしていた大阪の某お店の同僚だったKさんが、私を覚えていてくれて(ある時に気づいて以来、活動を追っていてくださったらしい)来場してくれたこと。しかもこのKさんが森内さんとも繋がっている、という世間は狭いねーという集まりでした。

そのほか、作家の蝉川夏哉さんや花房観音さんも。蝉川さんとは初対面でしたが、これまたアラビク方面の読書仲間でIさんとも繋がっているという。怪異研究のエキスパート木場貴俊さんも来られていて、ステージ写真をご提供いただきました。今回載せた写真もすべて木場さんの提供。木場さんとは昔、『怪と幽』で対談したことがあります。なんかこう同窓会というか、結婚式というか、そういう雰囲気がありましたです。

古書店の大吉堂さんはじめ、Xで繋がっている方々とも初めてご挨拶できて、差し入れなどもいただきまして大変楽しうございました。ただXのアカウント名とお名前がなかなか一致せず、教えていただいて「ああ、なるほど!」となることも多くて、失礼も多々あったかと思います。頭がぼんやりしている人間ですので、ご容赦ください。

そんなわけで波瀾万丈のイベントもなんとか終了。最東さんに「もう帰るの!?ラーメンでも食べようと思ってたのに」とびっくりされちゃいましたが、そうなんです、原稿仕事があるのでもう帰るんです。23時のJRバスに乗って東京へ。しかし梅田駅はダンジョンと言われるだけあってややこしく、駅のこっちからあっち側に移動する経路が分からない。ラテラルからすこし歩いてみて(昔取った杵柄でなんとかなるかと思ったのだが、無理だった)すぐ諦めてタクシーへ。近距離なのに親切な運転手さんで、すぐにバス乗り場まで案内してくれた。

でSNSでお礼をあちこちにしてから就眠。このところずっと細切れ睡眠だったので、寝る以外することがないという状況がありがたいのでした。しかしなあ、いろいろ間に合ってないなあ。プロモーション系も一段落だし、あとはもうずっと原稿やるぞ。こんな夏休み、人生初かも。途中、サービスエリアで休憩、一旦下車したけどそこが忍者的なところで(土山サービスエリア)タヌキの大きな置物が忍者の格好をしていたりして、眠いので夢でもみているようだった。

出発が遅かったこともありバスの東京着ものんびりめ。9時半くらいに新宿駅着。すでに活発な感じの駅を抜け、のろのろと最寄り駅まで帰宅。ドトールで朝ご飯食べて帰りました。いただいた差し入れなどありがたく拝見。お清め用の塩スプレーをいただいたので、「何か憑いているのかしら」と思って自分に振りかける。これで万全だ!でメール返信とか、原稿作業とか。いやあ、この土日でガツンとやらないとまずいな。今週は火曜水曜と人に会い、木曜はイベント、金曜はこんな感じであるが、子供も夏休みでありまして、家庭人をやり、細かい締め切りをやり、書き下ろしをやるのは体が3ついるような案配で、皆さんどうやってそれを成り立たせているのかなあ、とたとえば吉田悠軌さんとかを見ていて不思議に思うのでした。


2025年8月4日月曜日

怪老人日乗:8月4日(月)

暑い寒いの話をするのはポリシーに反するのだが、そんな私でも「あっついですねえ」と体をくねらせてしまほど暑いのだった。そうか、くねくねとは俺みたいな奴のことだったのか。

そんなわけで今日も原稿をやる。朝3時に沖田総司。昨日はですねえ、イベント楽しかったけど疲れたよなー、革靴で歩いたし体力的になー、という感じでどうにもだらだら。でも原稿書かざるを得ないので夜までかかって1本書きまして、メール送信する。そんでばったり倒れて、今日の夜中にむっくり起きたというわけ。

いろいろやってみて分かったのだが1時間に2枚(800字)書くというのが適量のようだ。それ以上はどんなにがんばっても書けないし、それ以下だといろいろ間に合わなくなる。じゃあ10枚の文庫解説を5時間で書けるのかといえば、下調べなどを含めるとそれは難しいのだが、しかし書くことがあらかた決まっていれば、なんとかなるペースだろう。そう考えると昔よりは早くなったなあ。昔は文庫解説1つ書くのにうんうん唸って、4日とかかかっていたものなあ。いいのか悪いのか。まあ迷わなくなったというのは、しっかり仕事にできているということであるが、惰性的にならないように気をつけないといけないですね。

そんなわけで朝からじりじり書く。インタビュー原稿1本、12枚くらい。迷い迷い書いて夕方に完成、編集部に送る。これからもういっちょ長めのホラー評論(20枚強)を書かねばならないけど、もう夜が近いし、そんなわけだから今日書けても8枚くらいかなあ。まあ明日にはなんとか終わるだろう。それが終わったら旅行の準備をして木曜には大阪でトークイベントだ。イベントは昨日も書いたけど、お座敷がかかると嬉しいので出動しますが、時間給で考えるとあまり儲かるものではないので、今後はちょっと控えた方がいいかもしれない。

ともあれ木曜日、皆さん来てください!はっきりいうが出演料はお客さんの数で決まる!大阪滞在時間は半日もないと思う。夕方行って、その日の深夜バスで帰るのだ。どしぇー。流れ星!そういう意味でも貴重ですよ。






2025年8月3日日曜日

角川ホラー文庫カーニバル2025開催

昨日は「角川ホラー文庫カーニバル2025」が東京都内で開催されました。角川ホラー文庫32年の歴史において初の試み、ホラー文庫を愛するファンと作家たちの祭典です。これが実現した経緯について述べておくと、まず一昨年角川ホラー文庫が30年を迎えて、記念サイトが立ち上がり、グッズが出たり豪華版が出たりと、このレーベルの存在感をあらためて意識させるような展開が続いていたことが伏線としてあげられるでしょう。それを実現していたのはめちゃくちゃ有能かつ熱意のある、現角川ホラー文庫編集部の皆さんなわけですが、その熱意がリアルイベント開催という形に結びついたのは私としても嬉しいことでありました。




で司会進行をやってくださいという依頼をですね、少し前にもらっていまして、ホラー文庫とともに生きてきたような人間としては引き受けざるをえまい、というわけでありがたく引き受けて昨日参加したわけです。以下昨日のレポート。しかし時間がない。イベントに出たから今日3つ原稿を書かないといけない。イベントごとは楽しいけど一日仕事になり、かつあまり金銭的には儲からないので…その分の原稿を前後にぐわっとやらねばならないのだった、ってこれはこちらの事情であって、とにかく大成功、大盛況のイベントでありました。素晴らしかったです。お客さんもスタッフも、もちろん参加された作家の皆さんも。私は河童みたいなものでした。会場をうろうろ、ぬれた手足でぺたぺた歩き回っていました。

ええとですね午前中に会場入りして、楽屋に入ったらすでに織守きょうやさんと原浩さんがいらしてご挨拶。サイン本作りが待っていまして、30冊弱サインを入れる。これは通販で売れた分らしいです。ありがたし。次々楽屋入りしてくる作家さんの皆さんも、お昼を食べる合間にサイン本をせっせと入れていて、まるで受験生の自習部屋のごとし。面白いので写真を撮ってしまったよ。梨さんも登場しまして、今日かぶる覆面の調整をしておられます。澤村伊智さんのTシャツはジョージ・A・ロメロ財団、三津田信三さんのTシャツは『IT』。新潟から櫛木理宇さんも上京されて久しぶりのご挨拶。鈴木光司さん、岩井志麻子さんも登場されて、楽屋が賑やかになりました。『ホラ100』お送りできていなかった方々にお礼とともに手渡し。

11時半からリハーサル、登壇する順番とマイクチェック。そうこうしてたら開場の時間、なんでも暑い外ですでに並んでいる方もいるそうで、ありがたいことでありました。めっちゃ暑かったんですよ、昨日は……。ほんで。開場が12時半、第一部スタートが13時。鈴木光司さんの開会の辞、岡山県和気町に貞子のモデルを探しにいったら、そこが岩井志麻子さんの故郷だった、という角川ホラーにばっちり絡んだネタのスピーチで、さすがだなあと。最後はしっかりホラーの楽しさ、自由さみたいなところに触れていて、幕開けにふさわしい堂々たるホラー宣言。基本、1部と2部でスピーチ内容は一緒だったんですが、2部だともうちょっとエピソードが増えていて、両方参加しているお客さんへのサービスも抜かりなく、すげえと思いました。

で澤村伊智さん、織守きょうやさん、原浩さんのホラートーク。私は司会で入りましたが、基本的にはホラーミステリについてお三方の意見をうかがうという感じ。『ぼぎわん』のショックだとか、いろいろうかがうことができて興味深いトークでした。あと織守きょうやさんがトークをまわすのがお上手なので、お任せしていても心配ないというか。原浩さんがこういう場に出てくるのも珍しく、皆さん楽しまれたのではないでしょうか。澤村さんは緊張してトイレが近い、という話をされていました。

というわけで1部が無事終わってサイン会、本を手に好きな作家さんのところに並ぶアイドル握手会風、しかも時間内なら複数作家さんに並んでも可、その気になれば全員コンプリートも夢ではないというシステムで、これが壮観。皆さん何冊も本を手に持っておられて、中にはバッグの底が抜けるほど本を買っている方もいました。ホラーファンってどこに潜んでいるのか、普段会うことがないわけですが、こうして集まればいっぱいいるじゃん、みんな楽しそうじゃん、という感じでですね、とても見ていて気持ちがよかったですね。

わたしの所にも結構並んでくださいまして、さらりさらりとサインをする。途切れるかと思いきや、最後まで途切れず。ありがたいことでした。『影牢』『七つのカップ』『再生』などのアンソロジーの他、お持ち込みで『ホラ100』を持参された方もかなり多く、ありがたいなあと思いました。なんでも1冊しか持ち込めないらしいんですよ、このサイン会。その貴重な枠を『ホラ100』にしていただいたことに感謝、心をこめてワニを描きましたが、Xを見ていない人も当然いるので、「このワニなんですか」という微笑ましいやり取りもあったのでした。編集Lさん、横で落款押しを手伝ってくださってありがとうございました。

で控え室に戻ってしばし休憩。さすがに人前でしゃべると若干疲れますね。ケータリングのコーヒーをたくさん飲む。楽屋はいろんなお菓子があって嬉しかったなー。澤村さんが差し入れしてくださった北海道銘菓・き花をありがたくいただきました。で4時半から第2部。鈴木光司さんのご挨拶に続き、三津田信三、梨さんが登壇。第2部のテーマはモキュメンタリーホラーについてで、こっちも有意義なトークが飛び出したのではないかと思います。お二人にお任せしていればいい感じでしたので、司会としても大変ありがたかったです。乱歩の「陰獣」がメタフィクションに開眼したきっかけ(三津田さん)とか、モキュメンタリーはどうなる、という話とか、今やる意義のあるテーマのトークでした。梨さんは当然ずっと紙袋。その下に仮面をつけているという念の入れよう。

でサイン会。こっちもお知り合いが結構きてくれて、楽しかったです。Xでつながっている皆さんやホラーな現場でよく会う方々、SF書誌の田中すけきよさんもご来場。1部ほどではなかったですが、それでも列が結構途切れず。終わり近くまで会場におりました。今日何体ワニを描いたんだろ。それにしてもすごかったのは三津田信三さんで、アイドルかディズニーランドか、というくらいの大行列。部屋の外までずらっと人が列をなしていて、海外のファンの方も多かったようです。すごいですねえ。

で全スケジュールがトラブルもなく無事終了。ホラーカーニバル無事閉幕でした。いやあ、よかったよかった。初の試みでしたが、これは大成功といっていいと思います。毎年やってほしいくらいのホラーイベントでした(KADOKAWAさんは大変でしょうが)。ホラーファンってほんとになかなか集う機会がないんですよ。作家さんを生で見る機会もないんです。SFカーニバル、ミステリカーニバルと並んで、ホラーカーニバルにはまだまだ可能性あるなと思った機会でした。

もちろんそれには今、実力ある作家さんがぎゅっとシーンに集中しているという星の巡り合わせみたいなものもあって。これが3年ずれたら実現していなかったと思います。去年鈴木さんの『ユビキタス』が出たこともそうだし、原さんの映画化もそうだし、わたしの『ホラ100』が出たこともそうだしね。そういう色々な天の采配もあって、大成功に繋がったのかなとも思っておりますが、「現代ホラーの新しい波」の盛り上がりを示す、素晴らしいイベントだったのは間違いありません。

終わり際の物販コーナーで貞子のTシャツ、トートバッグを購入。普段あまりこの手のグッズは買わない人間ですけども、今日だけはいいでしょう。そのくらい特別感のあるイベントでした。やっぱりこれはKADOKAWAの皆さんのお陰だなあ。貞子の井戸を持ってきてロビーに展示するとか、そこまでやってくれたのはKADOKAWAさんの熱意ですよ。ほんとに運営の皆さんが素晴らしかった。感動しました。




でおしゃれな中華のお店で打ち上げ。皆さんホラーな作家さんなので、美味しい料理を食べながら未解決事件の話をしたり、本当にあったヒトコワな話をしたりしました。澤村伊智さんとはホラー映画『地獄のモーテル』の話をしました。編集さんに「これからどんなホラーが流行りますか」と尋ねられたので「ワニと河童です」と答えてみました。最初から最後まで楽しかったです。22時半くらいに解散。駅のトイレでスマホを拾ってしまい、改札に届けていたら帰りがすこし遅くなってしまった。楽しい日の最後に、落とし物を見過ごして後々もやもやするのもなあと思ったので、届けてよかったです。寝ないつもりだったけどさすがに疲れて就眠。