2017年12月30日土曜日

怪老人日乗:12月27日(水)

終日降雪。
朝食後、近所のポストまで書き上げた年賀状を投函しにゆく。ほんの50メートルの距離なので油断したが、余裕で氷点下の世界。手袋をしていない指先は凍え、脳みそもシャーベット状になりかけた。そうそう、今年はコンピューターを紛失したという事件があり、その結果現住所が分からなくなった方が多数ある。来春もしわたしから年賀状が届かなければ、そういう事情なのだとご理解いただだきたい。


さて。年の瀬になっても締め切りはやってくる。家族が姉一家を迎えに行っている間、最寄りのミスドまで出向いて原稿下書き。函館のミスタードーナツ、東京に比べて値段がうんと値段が安い。ブレンドコーヒーは200円、定番のドーナツはどれも60円程度なのだ。土地によって値段が異なるのだなあ。
せっせこ下書きしていたら、中学時代からの旧友F君が娘さんを抱いてドーナツを買いにくる。彼とは数日のうちに食事でもと言っていたのだが、まさか一足先にミスドで顔を合わせるとは。ほんに田舎は狭い。仕事の目処がついたので帰宅。吹雪収まらず、たった5分の距離でも行き倒れそうであった。
夕飯とり、実家の飼い犬と遊んだりしているうちに深夜。原稿仕上げようと思ったが、暖かい北海道の家にほだされて就眠。


写真は子ども時代の愛読書。『まんがお化け話2 耳なし芳一ほか』(実業之日本社)。
初版は1981年。小泉八雲の「耳なし芳一」「むじな」などは、この本で初めて触れたのだと思う。「さば売りと山婆」「百鬼夜行」「おばけぐるま」「のっぺらぼう」「ふなゆうれい」など、古典怪談の漫画化12編を収録。合間に「おばけカタログ」というおまけページが挿入されていて、そこを眺めるのも好きだった。




あらためて読んでみると「おばけカタログ」3の西洋編はずいぶんいい加減。ゴーレムの出身地が「ユダヤ」って…それは地名じゃないだろう。アフリカ出身の「さかさ男」は明らかに佐藤有文『世界妖怪図鑑』からのいただきである。





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